こんにちは!
防犯フィルム施工センターの中野です。
一生に何回も買うものではないですが、いざ選ぶとなるとなかなかわかりづらく情報収集も難しい防犯フィルム。
本サイトでは、プロの目線から防犯フィルムを徹底比較していくことで、皆様のちょっとした疑問を解決するお手伝いができれば幸いです。
【こんなお悩みありませんか?】「防犯フィルムのDIYって自分でどう貼り付けたらよいの?」
皆様は、防犯フィルム貼付けを検討する際、業者にお願いするか、まず自分で貼ってみようと考えるかでまずは悩まれるかと思います。
業者にお願いするよりは安価に済むことから、まずはAmazonなどで購入してご自身で貼る方法を検討されているかもしれません。
その際、こんな疑問を持つ方も多いかと思います。
- 自分で貼ると失敗しそう
- うまく貼れず、汚くなってしまいそう
- 失敗したらせっかく買ったフィルムが無駄になってしまいそう
というような疑問を持ったことはありませんか?
本記事ではこうした疑問の一つ一つにお答えしていけたらと思います。
【貼り方について】市販防犯フィルムの貼り方、DIYの方法
貼り付けの手順
まず、市販の防犯フィルムを購入された場合、大まかには以下の手順で貼り付けを行います。
初めての方ですと、枚数や大きさにもよりますがだいたい4枚で2時間~4時間くらいを目安にしてください。
1.【採寸】窓ガラスを正しく測る
2.【カット】正確に防犯フィルムをカットする
3.【清掃】スクレイパーやワイパーなどを使い綺麗に窓を清掃をする
4.【噴霧】施工液をムラが無いようにガラス面に噴霧
5.【貼付け1】セパレーターを剥がし施工液を吹きかけながら正確に貼り付ける
6.【貼付け2】フィルムとガラス面の間の空気を完全に抜く(3回ぐらい繰り返す)
7.【乾燥】水が乾燥するのを待って完成(完全乾燥まで1~3ヶ月)
それぞれの項目の詳細を以下で説明致します。
それぞれの工程の詳細
1.【採寸】窓ガラスを正しく測る
クレセント錠の周りだけに防犯フィルムを貼るという方もいらっしゃるのですが、全面に正確に貼らないと防犯フィルムはその性能を十分に出すことが出来ません。
クレセント錠まわりだけの部分張りではなく、全面張りが望ましいという。 「部分張りでも多少の効果はあるが、それでは十分なレベルとは言えないし、CPマークの対象にならない。それに、打ち破りの手口に対しては、全面張りのほうが強いのは明らか」
泥棒はガラスを割る際の音を嫌がります。防犯フィルムは強度を上げることにより叩き割る際に大きな音を立てることで侵入を阻むのですが、部分貼りの場合、貼っていない部分を狙ってガラス全体を割られてしまうと、音を立てる間もなく、侵入者の迅速な侵入を許してしまうことが問題となります。
上記の理由から、ガラスは全面の大きさを正しく図り、しっかり貼るようにしましょう。
2.【カット】正確にフィルムをカットする
測定後、その形から4mm程小さくフィルムを切り取って下さい。
これは、貼付け後に気泡や水を抜くための措置です。
この作業は防犯性能が高い厚いフィルムであればあるほど特殊な工具や、施工経験が無いと難しい作業となります。
可能であればカット済みのフィルムを購入されることをおすすめ致します。
3.【清掃】汚れが無いように綺麗に窓を清掃する
この工程は非常に重要です。ゴミが入ってしまうと、カットや貼付けがうまくいっても仕上がりが汚くなったり、やり直しでフィルムを無駄にしてしまうことがあります。
まず、空気中にほこりが舞わない環境を整えます。ペットを飼われている方は相当の注意が必要です。衣服も毛やホコリが少ないものを着用して下さい。
フィルム施工液(中性洗剤を薄めたものでも代用可)をガラス面にスプレーして下さい。ガラス掃除用のワイパーでガラスを綺麗にして下さい。
ホコリや簡単に落ちる汚れ以外にこびりつきがある汚れ場合は、スクレーパー(別売)をホームセンターなどでご用意して頂くのが良いかと思います。
異物がある場合はこの時点で丁寧に除いておきましょう。
4.【噴霧】フィルム施工液をムラが無いようたっぷりとに噴霧
次に、窓にフィルムが施工時に水を抜きやすいように施工液を噴霧します。
施工液がない場合はスプレーボトルに水道水に食器洗い用の中性洗剤を1,2滴混ぜて下さい。そうすることで水がガラス面に広がりやすくなり、フィルムを貼る際に空気を抜けやすくなります。
ここで施工液の量が少ないと、以降貼ったあとに調整のため動かすことができなくなります。
無理にやろうとすると、フィルムの糊が剥がれることがあります。
5.【貼付け1】斜めにならないよう正確に貼り付ける
貼り付けの際、最初が斜めになると下部の部分で合わなくなってしまいますので、並行になっているかをきちんと確認して下さい。
そしてゆっくり丁寧に窓ガラスに貼り付けていきます(リリースフィルムはここの前で剥がします)。
フィルムの接着面をガラスにあてて、押し付けないように優しく貼って下さい。
位置の調整が必要な場合は、ここで施工液を利用して微調整を行います。
施工液が足りず、フィルムが動かなくなってしてしまった場合はフィルムをめくりって隙間から水を流し込みながらゆっくり剥がし、やり直して下さい。
6.【貼付け2】フィルムとガラス面の間の空気を抜く
フィィルムを貼りながらヘラやスクイジーなどでガラスのの中央部分から外側に向けて空気や施工液を外へ抜いていきます。
水抜きが不十分だと本来の接着力が得られずに防犯性能を十分に発揮できないことがあります。気をつけて調整しましょう。
7.【乾燥】自然に水が乾くのを待って完成
時間が立つと、自然に水は乾燥していきます。(完全乾燥まで1~3ヶ月)
それを待って、完成となります。
【価格】防犯フィルムDIYの価格
Amazonで、防犯フィルムと検索してみると、390×470×0.5mmサイズで、1,980円~販売しているようです。
こうした市販品は警察庁、国土交通省、経済産業省の3省庁が、関連民間団体とともに、性能審査を行って認定した「CPマーク」認定品ではないため、5分以上の打撃などの侵入行為に耐えられるかどうかは不明です。
また、レビューを見ると皆様、貼る際の「難しさ」に言及されているようでした。
いままで色々な防犯用を含むフィルムを貼ってきたけれど、これは綺麗に貼れない。まず粘着面を保護しているフィルムを剥がす段階で、粘着面に筋が幾つも出来るのが気になった。そして、洗剤をほんの少し溶いた水溶液を窓とこのフィルムに吹きかけ、貼ったのだけれど、仕上がりがどうやっても綺麗にいかない。ごくごく小さな気泡があちらこちらに残り、それを取り除こうと、柔らかい小手で水と気泡を抜く努力をしたがフィルムを強く擦れば、その跡が残る。 まあ、とにかく貼りにくかった。値段が値段だけに、まあいいやと、気にしないようにした。数年はこのまま使う予定です。 このフィルムを2セット購入しましたが、どれも納得のいく仕上がりを得ることが出来ませんでした。こんなことは、初めての経験です。 出典: www.amazon.co.jp
ただ、大手メーカーの積層フィルムを業者で施工すると1平米あたり2万円前後ですので、安さを考えると非常に魅力的といえるかもしれません。
別のオーダーカットのお店を見てみますと、
https://item.rakuten.co.jp/films-shop/008-018?scid=af_pc_etc&sc2id=af_109_1_10000237
となっており、
10㎝×90㎝で、600円台となので1㎡でだいたい6,000円となっていました。
Amazonより価格は高いですが、カットの手間を考えるとこちらも魅力的な手段かと思います。
【デメリット】防犯フィルムDIYのデメリットは?
各商品のレビューを見るとDIYのデメリットは
- 作業そのものの難易度が高い
- 失敗が多く、材料をムダにすることが多い
- 準備が煩雑/道具を用意するのが面倒
が多く挙げられています。
手順でも記載したとおり、防犯フィルムを正確に施工する際には最新の注意と、知識、そして経験が要求されます。
また、キレイに貼るためには専門の用具を準備したほうがよいこともあり、周辺の準備だけでもかなりの時間を取られてしまいます。
初心者の方が、これらをクリアして綺麗に仕上げることの難しさがレビューからも読み取れます。
うちは凸凹ガラスが2枚ありまして、それで貼っていたんですが一枚剥がれてしまいましたorz 出典: www.amazon.co.jp
貼る時も普通のガラスのに比べてなんだかアレだったので気になっていたのですが、ついにやっちゃった感じです。
まぁ表面が凸凹してるから仕方ないんですがね。
普通のガラス板のは、入られそうになってもきちんと守ってくれたりとても助かってるんですが。。。
一方、一般な防犯フィルム施工社に依頼する場合は失敗した場合は貼り直し、一部の施工社は劣化の場合の交換保証も行っているそうです。
例えば、防犯フィルム施工センターでも、上記サービスは当然行っており、万が一の不具合ありましたら交換を行っておりますし、5年間の間に不具合があった場合は無料交換保証に応じております。しかも、出張費も無料です。
ご自身で貼る事に自信の無い方は、プロの防犯フィルム施工者に委託するのも選択肢の一つと言えるかもしれません。
また、
- 市販の防犯フィルムは防犯性能が低い
- うまく貼れなかった場合は防犯性能を十分に発揮できない
という問題もあります。
防犯フィルム施工には【CPマーク】と呼ばれる基準があります。
簡単いうと、防犯性能が高い商品で、かつ専門業者が規定に則った方法で貼った場合にだけ貼ることが許可される防犯認定のようなものです。
CPマークは、警察庁、国土交通省、経済産業省の3省庁が、関連民間団体とともに、
性能審査を行い侵入者がピッキングやドア錠のこじ破りなどの行為を開始してから、建物の内部に侵入が可能になるまでの時間が5分以上であることが確認されたものを認定した商品になり、さらに厚生労働省の認可の建築フィルム1級または2級ガラス用フィルム技能士が規定通りの貼り方で施工することで初めて、CPマークを貼ることができます。
「総厚が350μ mのポリエステルフィルム製ウインドウフィルムについては、総厚5mm以上のフロートガラスに貼付すること及び工業会が指定する接着剤を使用すること」とし、下記条件に基づき防犯フィルム適合製品を施工した場合、CPマークを貼付することができる。
多くの自治体のアカウントも防犯フィルムの貼り付けを推奨しています。
https://twitter.com/AnzenAichi/status/842156421332459521
https://twitter.com/bouhan_koutsu/status/863911208067375104
https://twitter.com/okechan_okegawa/status/882075336237694976
https://twitter.com/tokei_ibaraki/status/862925118040719360
通常、CPマーク認定品は市販されておらず、一般の方は購入することが出来ません。
つまり、一般の方は自分で貼ることができないということです。
泥棒が自宅を狙う、もしくは泥棒と鉢合わせするような、「いざ」というときは一生に何度もあるものではありません。
その際に後悔しないよう、プロの防犯フィルム施工者に委託するのも選択肢に上がるかもしれません。
【まとめ】価格重視ならDIY、いざと言うときの安心感と綺麗さはプロの施工がおすすめ
いかがでしたか?
今回は「防犯フィルム施工DIYの方法と価格、メリット、デメリットについて」と題しまして、できるだけ噛み砕いてお話をさせて頂きました。
ここまでの情報を、まとめさせて頂きます。
- 市販の防犯フィルムは価格が安い
- 一方貼り付けの手間や、失敗のリスクがある
- また、防犯性能にも疑問が残る
→価格を最優先に重視しする方は、DIYを選択するのが最善かと思います。
一方、
- CPマーク認定の防犯フィルムは防犯性能が高い
- プロによる施工で失敗なく短時間で貼り付けたい
→防犯性能をまず重視し、かつ自分でうまく貼れるか心配な方はプロの防犯フィルム施工業者におまかせするのが良いかと思います。
皆様それぞれに置かれた課題や状況はバラバラかと思います。
ぜひよくご検討頂きまして、皆様の希望にあった商品選びの一助になれましたら幸いと存じます。
もっと詳しいことが知りたい、詳しいお話が知りたいという方は、
市販品の防犯フィルムことでも問題ありませんので、
ぜひお気兼ねなくお問い合わせください。
コメント