こんにちは!
防犯フィルム施工センターの中野です!
防犯フィルムの情報を、プロの目線から徹底比較していくことで、防犯フィルムに関する皆様のちょっとした疑問を解決するお手伝いができれば幸いです!
【こんな疑問はありませんか?】防犯フィルムって全面貼りをしたほうがいいいの?どううやって全面に貼ったらいいの?
ところで皆様は、
・「防犯フィルムってクレセント錠の周りにだけ貼ればよくない…?」
・「全面に貼った場合と、そうじゃない場合って効果が違うの?」
といった疑問を持ったことはありませんか?
本記事では「【防犯フィルム全面貼りの効果】資格保有のプロが教えるその理由とポイント」と題しまして、できるだけ、噛み砕いてお話できればと思っています。
【防犯フィルムはなぜ必要なのか?】防犯フィルム効果的である3つの理由
本題に入る前に…そもそもなぜ防犯フィルムが必要なのでしょうか?
基本となるポイントを押さえるため、まずは防犯フィルムが必要な理由を整理したいと思います。
防犯フィルムが効果的な理由は、以下の3つが挙げられます。
理由1. CPマーク認定の防犯フィルムならバットをフルスイングしても貫通しない強度があるから。
理由2. 泥棒の70%の侵入路は「窓」。その侵入経路を防ぐから。
理由3. 泥棒が嫌がるのは「音」。叩き割ろうとすると大きな音が出るから。
以下で、その詳細をご説明致します。
理由1. CPマーク認定の防犯フィルムならバットをフルスイングしてもバットが貫通しない強度があるから。
せっかく防犯フィルムを貼っても、性能が低くて結局泥棒に入られてしまったら意味ありませんよね?
防犯フィルム施工には【CPマーク】と呼ばれる基準があります。
簡単いうと、防犯性能が高い商品で、かつ専門業者が規定に則った方法で貼った場合にだけ貼ることが許可される防犯認定のようなものです。
警察庁による侵入犯に対する調査をもとに建物に対する侵入に5分以上かかると大多数が諦めて他の家を狙うとの結果に基き、様々な侵入攻撃に対して5分間以上防御することができるか実際に試験しクリアしたものだけに使用が許される。 出典: www.jlma.org
そしてその防犯フィルムを貼ったガラスの打撃実験の様子が以下の動画です。
バットのフルスイングの衝撃を見事に受け止めていることがわかります。
そうしたこともあり、多くの自治体のアカウントも防犯フィルムの貼り付けを推奨しています。
犯罪情報(南警察署)
3月15日に名古屋市南区内のアパート1階を狙ったガラス割りの手法による空き巣が連続発生しました。
補助錠、防犯フィルム等を有効し窓対策をしましょ・・・ https://t.co/kf040jhoj8
(パトネットあいち) #愛知県 08:31— 安全ウェブ@愛知 (@AnzenAichi) March 15, 2017
続き
○現金や貴重品は、カギのかかる金庫に確実に保管しましょう。
○ガラスが割られるのを防ぐため、防犯フィルムや警報機をつけましょう。
○不審者や不審車両を発見したら、特徴を控えて、警察へ110番通報してください。
■情報配信
岡崎警察署— 岡崎市防犯・交通安全情報 (@bouhan_koutsu) May 15, 2017
『埼玉県警察からお知らせ』
7/3(月)午後8時45分頃、桶川市大字上日出谷の住宅敷地内に、男(20~30歳、170センチ位、紺色半袖Tシャツ)が侵入する事案が発生しました。身の安全や財産の保護のため「補助錠や防犯フィルム等を取り付ける」などの対策をお願いします。
— 桶川市 (@okechan_okegawa) July 4, 2017
また、第三者機関である国民生活センターによる実験結果でも5分以上の打撃に対しての防御性能が報告されています。
防犯フィルムの施工時に充分な水抜き作業を行い、さらに1か月以上の充分な養生を行った試験体については、焼き破り、打ち破り、こじ破りのいずれの手口においても、官民合同会議が定める所定の防犯性能を有していることが確認された。
出典: www.mlit.go.jp
泥棒が自宅を狙う、もしくは泥棒と鉢合わせするような、「いざ」というときは一生に何度もあるものではありません。
以上のことから、性能に信頼性を置きたい方は、プロの防犯フィルム施工技能者に委託するのが良いかと思います。
理由2. 泥棒の70%の侵入路は「窓」。その侵入経路を防ぐから。
警視庁、生活安全総務課の統計によると平成22年度の住宅侵入窃盗の侵入口の約70%が「窓からの侵入」となっています。
その理由として近年ではピッキングやサムターン対策が浸透し、玄関や勝手口からの侵入が難しくなったことにともない、窓からの侵入が増えているとのことです。
ドアを破壊するのは難しいですが、一般のガラスはドライバー一本で簡単に割ることができます。
ガラスさえ割れればクレセントキーを手で外せるので、簡単に屋内に侵入することが可能となります。
空き巣対策にはガラスを割られないことがとても重要だとも言えます。
しかも最近では「居抜き(住宅に住人がいる際に窃盗に入ること)」が急増しており、まず「簡単に入られないようにする」ことが重要といえます。
防犯フィルムは泥棒の主な侵入路「窓」を防御するので、防犯に効果があるということができます。
理由3. 泥棒が嫌がるのは「音」。叩き割ろうとすると大きな音が出るから。
窓ガラスを破って侵入する空き巣にとって、最大のネックはガラスの破壊音と時間です。
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_e_3.html
防犯フィルムを破って侵入するためには、5分以上の殴打、ドライバーなどでのこじ破り、バーナーなどでの焼き破りが必要です。
防犯フィルムを窓に貼り付けるだけで。少なくとも5分以上の破壊音を出し続けないとフィルムを貫通することができないので侵入犯にとって大きな抑止効果を発揮します。
防犯フィルムの効果については下記にくわしくまとめましたので御覧ください!
→防犯フィルムに効果がある3つの理由。メリット・デメリット、価格を徹底比較!
価格については下記にまとめてあります!
→防犯フィルム業者14社の【施工価格】を徹底比較!プロ向けの防犯フィルム価格・性能一覧もご紹介!
【全面貼りが必要な理由】部分貼りでは防犯効果が半減以下になってしまうから
では防犯フィルムはどのように貼ったら効果的なのでしょうか?
そして、どう貼ったら効果が減少してしまうのでしょうか?
クレセント錠の周りだけに防犯フィルムを貼るという方もいらっしゃるのですが、全面に正確に貼らないと防犯フィルムはその性能を十分に出すことが出来ません。
泥棒はガラスを割る際の音を嫌がります。
防犯フィルムは窓の強度を上げることにより叩き割る際に大きな音を立てることで侵入を阻むのですが、部分貼りの場合、貼っていない部分を狙ってガラスを割られてしまうと、音を立てる間もなく、侵入者の迅速な侵入を許してしまうことが問題となります。
全面に貼ることをせず、鍵の周辺だけを貼り付けても別の部分を割られてしまい、用意に手を入れて鍵を開けられてしまうのは想像しやすいかと思います。
警視庁を含めた、防犯フィルムの性能を評価する官民共同会議による、実証実験においても、クレセント錠のみに貼り付けた場合では打撃により簡単に破壊されてしまうことが明記されています。
ウィンドウフィルムをクレセント付近のみに部分的に貼ることが一般的に行われていますが、打ち破り実験を実施すると、防犯建物部品でもA3サイズのフィルム(5mmのフロート板ガラスに貼付したもの)の場合は、1~2回打撃を加えただけでフィルムの面積相当の大きさの穴が開いてしまいます。官民合同会議では、防犯フィルムの貼付方法についてガラス露出部分への一枚全面貼りを条件としています。 出典: www.npa.go.jp
上記の理由から、防犯フィルムを貼る際は、ガラス全面の大きさ正しく図り、全面にしっかり貼るようにしましょう。
【部分貼りはNG】防犯効果を最大限にする貼り方について
上記の通り、防犯フィルムは貼り方によって、防犯性能が大きく変わります。
防犯フィルムを貼り付ける際には以下の項目に十分注意を払う必要があります。
(1)フィルムの総厚さなどを見て、性能を確かめるようにする
(2)ガラスの全面張りを基本とする
(3)防犯フィルムの施工技術を身につけた専門家に施工を頼む
(4)フィルムやサッシの防犯性能が低い場合は補助錠を増やして補強する
特に(2)の貼り方は性能を大きく左右します。
性能が高いフィルムを、全面に、熟練の技術を使って正確に貼り貼り付けた上で、クレセント錠を増やすなどの補助的施策をしていくことが、最も防犯性能を高める方法と言えるでしょう。
【個人で全面貼りをするにはどうしたらいいか?】上手な貼り方、教えます!
では、防犯性能を高める、正確な貼り付け方とは一体どういったものなのでしょうか?
ブルーアクアでは市販の商品でも上手に貼り付けられるよう、プロの技術を公開しています!
ぜひ以下の記事も参考に読んで頂けましたら幸いです。
【まとめ】部分貼りは絶対にやめましょう!しっかり全面に貼り付けを!
いかがでしたでしょうか?
今回の結論としましては、
・全面貼りをしないで部分貼りにすると効果が半減してしまうことも
・しっかりと全面に貼り付けることで防犯性能を高めた防犯対策を
といったことかと思います。
皆様それぞれに置かれた課題や状況はバラバラかと思います。
一生に何度もないであろう、防犯対策。
ぜひよくご検討頂きまして、皆様の希望にあった商品選びの一助になれましたら幸いと存じます。
もっと詳しいことが知りたい、詳しいお話が知りたいという方は、どんなことでも構いませんので、ぜひお気兼ねなくお問い合わせください。
お読み頂き、ありがとうございました!